はしがき・予備知識
お久しぶりです。緊急事態宣言が発令されている中、いかがお過ごしでしょうか。
不定期更新となりますが今年もよろしくお願い致します。
今回は今年デビュー30周年を迎えたZARDからの『星のかがやきよ』です。
『星のかがやきよ』は2005年4月20日に発売されたZARD40thsingle『星のかがやきよ/夏を待つセイル（帆）のように』にてリリースされた曲です。
以前ご紹介したZARD11thオリジナルアルバム『君とのdistance』にも収録されています。
ZARDのシングルの中では数少ない両A面アルバムです。
2曲ともアニメ『名探偵コナン』とのタイアップとなっています。
アニメ『名探偵コナン』といえばビーイング系のアーティストが主題歌をほぼ担当しています。
ZARDもこの例に漏れず6曲タイアップしています。
順に『運命のルーレット廻して』、『明日を夢見て』、『悲しいほどに貴方が好き』、『星のかがやきよ』、『グロリアスマインド』、『愛は暗闇の中で』です。
中でも『グロリアスマインド』はオープニングとして使用された回数が4回と『名探偵コナン』の中で最も使用回数が少ない曲となっています。
『グロリアスマインド』の原曲とされているのが37thシングル『もっと近くで君の横顔見ていたい』です。
制作の際、クライアントからサビを作り直すよう要求されたため既存のメロディと新サビを組み合わせており曲調が次々に変化する構成になっているのが特徴です。
曲のレビュー
第一印象としてはアップテンポな曲です。
曲の進行に応じて徐々に熱量を上げていくようなイメージです。
『星のかがやきよ』のような構成の曲はすぐに思いつくのは以前紹介した『来年の夏も』でしょうか。
『来年の夏も』は序盤はアコースティックギターとパーカッションというシンプルな伴奏から始まり、曲の進行につれて徐々に伴奏が増え最終的にロックを彷彿させる煌びやかな伴奏へ変化する珍しい構成です。
基本的にZARDの大部分の曲の構成はサビに向けてボルテージを上げサビ後は一旦クールダウン、次のサビに向けて熱量を再び上げていきサビ後終盤へ持っていくような構成がほとんどです。
『負けないで』、『マイフレンド』しかり・・・
『星のかがやきよ』の場合は伴奏はポップ調な明るい感じで入りますが途中からコーラスが入り進行するにつれてコーラスが増えて曲全体がにぎやかになっていきます。
この点は『来年の夏も』に通ずるものがあります。
終盤で伴奏とコーラスのみがありますが多数のコーラスが星々を表現しているのかなと感じます。
『来年の夏も』が初収録された5thアルバム『OH MY LOVE』
表紙はレジュームと呼ばれる特殊な液体を使用しており淡さを表現している
刮目すべきは歌詞ですかね。
坂井さんが『童謡をイメージして作詞した』ということで歌詞はシンプルです。
ノリの良い伴奏を含めて曲自体は印象に残りやすいと思います。
歌詞の方向性としてはダイレクトに前向きになれるようなという点で『マイフレンド』と似通っているように感じます。
『マイフレンド』は直情的で正に応援歌といった風体ですが『星のかがやきよ』は不変を表題にしながらも応援するといった印象でしょうか
お終わりに
個人的にはこの『星のかがやきよ』は休養を経てのZARD2期の中では傑作と呼べる曲と感じます。
曲全体からは『マイフレンド』に通ずるような応援歌としての風体、コーラスを通してボルテージを上げて行く等、今までの曲のエッセンスが詰まっているなあと感じます。
『星のかがやきよ』はZARD BEST最新版である『ZARD Forever Best』にも収録されていますので是非聞いていただければと思います。
このコラムが何かの参考になるようでしたら幸いです。ありがとうございました。
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